日時

日時 2025年6月28日(日)14:00~16:30

場所 早稲田大学東伏見キャンパス

テーマ

「体育嫌い」の社会学:体育嫌いの何が問題とされているのか

開催趣旨

 現行学習指導要領において学校体育は,運動やスポーツとの多様な関わりを重視し,年齢や性別,障害の有無等に関わらず,運動やスポーツの多様な楽しみ方を共有できるよう,指導内容の充実を図ることが求められてきた。すなわち,体育・スポーツを特定の能力や資質をもつ者だけが親しむものとせず,多様な関わり方や楽しみ方を保障する方向性が明確に示されている。一方で,月刊専門誌「体育科教育」2019年3月号に掲載された「僕は体育の授業が大嫌いです。体育の教師も大嫌いです」という一文で始まるヒャダイン氏のエッセーが,2024年末に再びSNS上で話題となった。この反響は,体育・スポーツに親しむ態度を育てることを志向する体育科教育の方針と当事者の経験や語りとのあいだに,依然として看過できないズレが存在していることを浮き彫りにしたと言える。しかしながら,体育が嫌いな児童・生徒の存在を課題として捉え,その克服を目指す研究や実践は,これまでにも数多く蓄積されてきたはずである。それにもかかわらず,なぜ今,再び体育嫌いが大きな社会的関心を集めるに至ったのだろうか。あるいは,そもそも「体育嫌い」を問題として捉え,克服すべき対象とみなすこと自体に,検討すべき前提や価値判断は含まれていないだろうか。

 本シンポジウムでは,こうした問いに迫るため,「体育嫌い」の何が,誰にとって,どのような意味で問題とされているのかについて,各登壇者の報告を手がかりに議論を深めるとともに,問題設定そのものを一度立ち止まって捉え直すことを目的とする。

シンポジウム講師(敬称略)

坂本 拓弥(筑波大学)

井谷 聡子(関西大学)

原 祐一(岡山大学)

指導討論者】

宮本 幸子(笹川スポーツ財団) 

司会】

中山 健二郎(東海大学)